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『ママたちが非常事態!? 最新科学で読み解くニッポンの子育て』

             ママたちが非常事態!?
「夫へのイライラが止まらない」 「母親であることに自信を持てない」 「なんの地獄かと思った」
ニッポンの子育ては、なんでこんなにツラいのか?
育児の「なぜ?」を最新科学で解き明かす!
育児にマイナスの感情を抱いたことのある母親は、実に9割(※NHKネットクラブアンケートより)。
ニッポンのママたちに一体、何が起こっているのか? 最新科学で迫ってみたら、人類700万年の進化の中に答えが見えてきた──。
ママたちを追いつめる日本特有の社会環境にも触れながら、育児の喜びを取り戻すためのヒントを「科学の目線」から示します。
最終章では「パパ」に光をあて、夫婦間の小さなトラブルやストレスを回避する智恵も紹介。(ポプラ社HPより)


ちょうど1年前に放送されたNHKスペシャルを見ていて、あわててメモを取ったくらい衝撃的だった。

子育てが辛いと思っていたのは私だけじゃなかった…
そんなこと思うのは母親失格だと思っていた…
言うことをきかない子どもにイライラする毎日。
子どもと一緒に泣き続けた日もあった。

それらを科学的に解明してみると、それぞれに理由があったのだ。
人類が進化していく過程で備わった、子育てに必要な社会環境や女性の体の仕組み。
それが最近の急速な社会変化に付いていけなくなったのだ。
もともと育児は集団でおこなわれてきた、それが人間関係の希薄化によって独りで背負うことになった母親。
共同養育を求める母の体の本能と、現代の孤独な育児環境、そのギャップに母たちは苦しむ。

また、母性も子どもを産んだからすぐに芽生えるものではない。
赤ちゃんに実際に触れ、育児を経験する中でそのスイッチが入り、どんどん育まれていく。

夜泣きは、本来お腹の中にいる赤ちゃんがお母さんを助けるための習慣が裏目にでたこと。
人見知りは、他人への興味が芽生えたことで、とても大事な発達の段階。
イヤイヤ期は、まだ未熟な脳の前頭前野のせい。
この前頭前野にある抑制機能が発達することで、欲求を理性で抑えることができるようになる。
恐怖やモノで釣る我慢のやり方をするのはあまり良くない。
抑制機能を育てるために、自分で理解させ行動させる。
それがその子の将来にかかってくる、らしい。

女性は子どもを産み育てることで、身体の機能がどんどん変わってくるのに対し、男性はなかなか変わらない。
それにイライラするのもホルモンの仕業。
自分はイクメンだと思っている多くのお父さんも、奥さんから見れば不満ばかり。
そんな時は奥さんの気持ちに寄り添ってあげることが良いのだそうだ。
精神的にカバーしてもらえるだけでも、女性は落ち着くらしい。

自分の子育てを振りかえってみて、確かに思い当たる点がいくつもあった。
あの時の旦那の酷い言葉は今でも忘れられないからなぁ

子どもの声が騒音となる現在、おかしいんじゃないのか?
自分だって大声あげて遊んでた時期があったのではないか?
子どもの声が元気な国は幸せな国なんだ。
と、佐藤愛子さんも言っていたっけ。


                                      by 蜩
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『九十歳。何がめでたい』 佐藤愛子

         九十歳。何がめでたい

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。
自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。
 ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。(小学館HPより)


この正月に実家に行き、父に「今年で90歳やね。めでたいなぁ~」と言うと、「あちこち具合が悪いし、何もめでたい事なんかないわ!」と一喝されました。
「めでたい」というものは客観的なもので、当の本人はそんなこと気にしていないということか。

佐藤愛子さんのエッセイ。
2年前に小説『晩鐘』を書き終えた時、もう作家はやめるとおっしゃったてたのに、長年物書き業をしている性なのか、ゆっくりのんびりが辛く(?)なられたようだ。
その「のんびり」のおかげで、うつ病になりかけているんじゃないか、という思いが頭の隅っこにパッパパと明滅したのでした。
そんなことで、この仕事を引き受けられたようだ。

内容はというと、もう、気持ちいいくらい斬りまくる!
共感することがいっぱいで、ご本人にお会いして硬く握手をしたいほど。
「子どもの声が騒音になる」「心配しない親」「便利すぎる世の中」等々、おかしいと思っているのは私だけじゃなかったことに、ホッとする。
「平和は有難いが、何も不足のない生活からは強さ、自立心が生まれない。生まれるのは依存心だけ。」
なるほどね… 

他にも、新聞の人生相談についても書かれてあって、大笑い。
私も好きでよく読んでいるのだけど、「こんな相談アリ?」と思うものがある。
そのような相談に回答される識者の方々には頭が下がる。

ただ怒ってばかりでなく、本当に心配しているからこその思いやりが溢れている。
物質的な豊かさに慣れれば慣れるほど、心の豊かさが衰退しているように思う。

笑って、怒って、泣いて、また笑って。
1年の始まりに相応しい本だったなぁ~と思う。


                                 by 蜩

『やってはいけない脳の習慣』 川島 隆太:監修

『2時間の学習効果が消える!
          やってはいけない脳の習慣 
              小中高生7万人の実証データによる衝撃レポート』


   やってはいけない脳の習慣

「脳の解析データを見て絶句し、自分の子どもにスマホを与えたことを大いに後悔しました」(脳科学者・川島隆太)
◎「スマホのしすぎで勉強しないから成績が下がる」のウソ
◎ゲーム、テレビの時間と脳の成長の遅れは比例する!
◎子どもの肥満は、記憶力に関わる「海馬」の発達に悪影響
◎脳のMRI画像を解析すると、朝食はパンよりご飯のほうがいい
◎「親子の会話時間」が、言語能力に関連した脳を育てる
……ほか、最新の脳研究からわかった、こんな事実を知っていますか?
親のちょっとした働きかけが、子どもの脳の働きを左右する!(青春出版社HPより)


なんとも恐ろしいタイトルだこと。
サブタイトルの“2時間の学習効果が消える!”ってところに惹かれて読んでみた。
消えるって、どういうこと?

ふつう、勉強時間が長ければ試験の解答率は高くなると予想できる。
しかし、本中の実験結果では、
勉強時間が「2時間以上」で、スマホ使用が「4時間以上」の場合の正解率が、
勉強時間が「30分未満」で、スマホ使用が「まったくしない」場合より低い結果が出た。
つまり、スマホを使用するしないで 家庭で平日に2時間以上勉強している子が、ほとんど勉強していない子より成績が悪い ということになった。
これは結構衝撃的だった。

だからと言って、今更スマホの使用をやめるのは無理なことなのはわかっている。
要は使い方。
それも、親から「成績が下がるからスマホはダメよ!」って一方的な押し付けじゃなく、スマホに関する正しい認識を持つための指導や啓発が大事。

スマホ以外にも、睡眠や食事に関する実証データが書かれてあるが、ほとんどがすでに言われ続けていることが多い。
朝食に関してでは…
・朝食を抜くと成績が下がる!?
・朝、パンよりご飯を食べるほうが脳は発達する
・おかずを増やすほど脳の働きはよくなる


睡眠では…
・幼児期に睡眠時間が十分に取れていない子は、思春期に肥満になる確率が高い
・睡眠時間が長い子はそうでない子より成績が良く、伸びやすい


あと、家族とのコミュニケーションの取り方も脳の発達に関係するようだ。

今の子どもたちは、自己肯定感が低いと言われている。
11歳頃までは年齢とともに上昇しているのに、12・13歳頃で最も下がり14歳頃から改善され、その後加齢とともにまた上昇して行くそうだ。
そして、自己肯定感が高い子ほど対人関係が良好で成績も高い。
どうしたら、この自己肯定を高めることができるのか?
「自分をどのように理解するかによって変わる」
と書かれているが、なかなか難しい。
自分に自信を持つこと。自分の良い所がわかること。信頼されていることが実感できること。等々…
言うのは簡単だけど、これは周り、家庭や学校の協力が大前提としてある。

スマホは確かに便利で、私もすっかり依存してしまっている。
ただ、便利なことが当たり前だと勘違いすることが怖いのだと思う。
これは何もスマホに限ったことじゃないけどね。


                              by 蜩

『子どもの心の育てかた』 佐々木正美

子どもの心の育てかた

子ども達がこの素晴らしい世界で生きていくときに最も必要なものは、どこででも根を張り花を咲かせることができるあたたかくて強い心。児童精神科医からすべての子どもと共に生きる人々へ。(河出書房新社HPより)

いろいろな子育て本を読んできたが、この本にその全部が集約されている気がする。
それほどこの本に書かれていることは、筋が通っている。

各章のタイトルを見るだけでも、なるほどと感心させられてしまう。

●教育も建築物も、一番大切なのは土台です。そして、一番やり直しがしにくい部分です。
なるほど、と思わずうなずいてしまった。
土台がしっかりしていると、少々のことで建物は傾かない。

●「叱られてもすぐに忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」これは、幼児期の子どもの大きな長所です。
子どもが小さい頃、疑問に思った方も多いかと思います。さっき言ったことをもう忘れている!と何度も叱った記憶が私にもある。

●子どもがのぞむことをみな与えるのが過保護、 親がのぞむものだけを与えるが過干渉。
この本では、過保護は容認されているが、過干渉は否定されている。つまりは大人の感情の押しつけが良くないということか。

●「いい子」とは大人にとって「都合のいい子」のことです。いい子だからかわいがるのではなく、かわいがるから本当のいい子になるのです。
まさにその通りだと思う。「この子はいい子で育てやすいわぁ~」と言うママ友の言葉を羨ましいと思っていたが、その子が一度暴れ出すとなかなかおさまらなかったのはその裏返しだったんだと今では理解できる。
子どもは親の喜ぶ顔が見たいからがんばる。だけど、がんばらない時こそ笑顔にならないといけないんだ。

●自分が他人にどう見られているのか、必死で探るのが思春期です。ずっと鏡を見ているのも、恋愛に夢中になるのも、必要なことなのです。
反抗期と思春期は親があたふたする時期だけど、自分も通ってきた道なんだから、どんとかまえていればいいんだ。

等々…

ホントに基本的な事が書かれている。
しかし、情報が溢れている現在で、何がいいのかわからなくなる親も多いと思う。
純粋に子どもを愛することが難しくなってきている。

思いっきり外で遊んだり、友達の家に行ったり友達を連れてきたり、大人に内緒でちょっと危ないことをしてみたり…
子どもだけで何かをすることが少なくなってきているように思う。

私自身、この本をもっと早く読みたかったと思った。
だけど、最後の章で、
●乳幼児期にやり忘れたから、「手遅れ」などということはありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません
とあるように、子育てに期限はないんだと教わった。
今からでも遅くはないんだと。


                                         by 蜩


『貧困 子供のSOS 記者が聞いた、小さな叫び』

本当に景気は上向きなのだろうか…
仕事柄、子どもの家庭のことが嫌でも目に入ってくる。
年々増えている、就学援助を申請する家庭。
ニュースで報道される子どもをめぐる痛ましい事件は、ほんの一例、氷山の一角なのか。

貧困子供のSOS

豊かなはずの日本で、子供の6人に1人が貧困に苦しんでいる。
貧しさから進学をあきらめる子や、食事も満足にとれない子がいる。家庭の経済状況で、子供の未来が左右されない社会を作るにはどうすべきか――。

本書では、「子供の貧困」をテーマに、1年半余りにわたって新聞記者たちが粘り強く取材を続けた結果得られた、現代の貧困の想像を超える実態を少しずつ明らかにしています。
楽しいはずのクリスマスをおにぎり1個だけで過ごした少女がいました。行き場をなくして橋の下で10か月も過ごした少年、貧しさの中で親から虐待を受けて自殺未遂を繰り返した少年もいました。
記者たちは客観的な立場を保ちながらも、傷ついた子供たちに寄り添い、ときに涙しながらペンを取り続けました。
貧困の悲惨さだけを強調するのではなく、周囲の支えで苦境に立ち向かう子供も取り上げています。それぞれの記事の中で、子供たちが貧困から抜け出すための施策や支援が十分とは言えない現状も描いています。
(Amazon商品内容より)


我が家で購読している、読売新聞の連載記事が気にかかり、ずっと読んでいた。
それが1冊の本になったと聞き、さっそく読んでみた。
記事の内容と、その取材で出会ったたくさんの貧困家庭と、そこで育った子どもたち。
読んでいて、辛くなるほどすさまじい内容。
本当にこんなことが今の日本で起こっているのかと疑いたくなるほど。

貧困家庭で育った子どもは、よほどのやる気がないと高校・大学進学が難しい。
勉強がわからなくなっても、親は忙しくて見てもらえないし、塾に行くお金もない。
せっかく勉強ができても、入学金や授業料が払えない。
奨学金があってもそれだけでは足りないのでアルバイトの掛け持ちをする。
そもそも、進学するより働いて収入を得たい。
就職が決まっても、続かないことが多い。
その原因の一つが、「社会常識を知らない」ということ。
当たり前のことがわからない。教えてもらってないからわかる筈がない。

最近でこそ、個人の支援団体による「こども食堂」や「無料塾」などが増えてきているが、これらはほとんどが寄付で補われている。
また、社会常識を教えてくれる講習会を開いている団体もある。

公共の支援機関も、場所によってかなりの違いがある。
それは、費用の半分を自治体で負担しなくてはいけないから。
財政が厳しい所では、なかなか手厚い支援ができなくなる。
それと、人手不足。
対象者が増えているのに、担当する職員は従来通りだから、細かなところまで目が届かなくなる。

また、10代で妊娠し出産した子どもの記事もあった。
結婚を約束してくれたはずの彼が突然失踪し、お腹の子の将来を考えて苦悩する少女たち。
自分で育てる子、里子に出す子。
いずれも、悩みに悩みぬいて結論を出したにもかかわらず、不安はぬぐえない。

母子家庭が増えている背景に、男親の不在がどれだけ子どもに悪影響を与える社会であるかということを、嫌というほど思い知らされた。
母親だけが悪いわけじゃない。
ましてや子どもが悪いわけでもない。
社会の仕組みが、もうちょっと弱者に優しいものになったらいいのにと思うばかり。
未来を担う子どもたちが本当に大切なら、社会で育てるという覚悟がいるなと。


                                        by 蜩
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