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『奇跡の教室』  こんな授業もあったんだ。

再び、ご無沙汰しております。

次に予約の人がいるので、早く読まないとなぁ~と思っていた本を今日の夕方から読み出したのですが、ハマってしまいさっき読み終えました。
たまたま、旦那が飲みに出かけたのと黒猫がバイトで遅くなるのと昨日作ったおでんがまだ残っているので晩御飯作らなくていいという好条件が重なったのでつい読みふけってしまいました。

その本とは、

  エチ先生と『銀の匙』の子どもたち 
    『奇跡の教室』 
  伝説の灘高校国語教師・高橋武の流儀  伊藤氏貴:著 小学館


奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
(2010/11/29)
伊藤 氏貴

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文庫本一冊で「東大からの学力」。灘校伝説授業の真実
橋本武(現在98歳)は、戦後、公立のすべり止めだった灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという空前絶後の授業を始める。明治の虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく。五感や季節感を大切にしながら進められる橋本の授業は、生徒の興味で脱線し、テーマを見つけた生徒はどこまでも調べていき、“個性”と出会っていく。一学年200人の中高一貫。6年間を繰り上がりで一教科一教師担当制の灘校で、橋本の『銀の匙』授業を受けられたのは30年間でわずか千人。『銀の匙』2巡めの昭和37年卒業組が「初の京大合格者日本一」。3巡め43年卒業組は、「私立初の東大合格者日本一」。実社会でも旺盛な好奇心で、教科書なき道を切り拓いていく彼ら。現在の東大総長・東大副総長・最高裁事務総長・弁護士会事務総長など、各界の頂点が“銀の匙の子”である。「燃え尽きない、一生学び続ける好奇心」を授けた授業を、橋本自身と教え子たちへの1年に及ぶ取材から解析した、21世紀の教育界、受験界への一つの回答になる感動の実用ノンフィクション。子育て本としても有用な1冊です。(小学館HPより)
 

中勘助の『銀の匙』文庫本一冊を中学校3年間かけて読み込む。教科書は一切使わない。
一見とんでもない授業のように思えるが、結果を見ればその凄さがわかる。
その結果とは、東大合格日本一になった事ではなく、「『銀の匙』の子どもたちが還暦を過ぎても前を向いて歩いている。それが何よりうれしい」と言う、橋本先生の言葉。
その生徒が気になった事をとことん追求させる、グループ作業でお互いの意見を聞きまとめる、等々。
そうして、人が生きていく上で大事な力を知らない間に身につけている。

“すぐ役立つことは、すぐに役に立たなくなる”
一学期の初めの頃、生徒からこのままで大丈夫なのかと意見された時に先生が答えた、
「スピードが大事なんじゃない」
の後に続いたのがこの言葉。
そこで、自分でも中学校の国語の授業で習った作品の事を覚えていないのに気付いた。
そこまで掘り下げた授業をしていなかったという事なのか?
漢字や文法ばかりに気をせかされて、作品の中身を十分に味わっていなかったような気がする。

そして橋本先生は卒業生たちの事を“教え子”と呼ばない。
「私は教師と生徒との関係の限界を知っているつもりだからである。(中略)自分を“教えの親”などと意識することはとうていできないからである。」
どこまでも控えめでおごらないエチ先生。
「好きなことに、本気で思い込んで脇目もふらずに取り組めば、きっとそこに道はできるということを君たちに教えてもらった気がします」

“「壁」を「階段」にしていく人生”
そんな強い人間に育った卒業生たち。

「こんな先生に教えてもらっていたら、人生変わっていただろうな~」
と、思うだけじゃなく、今からでも遅くないから自分の好奇心を磨いていきたくなる。
そんな本です。

                   
                     by 蜩
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最近の読書 1月編

しばらくご無沙汰をしていました。
風邪がなかなか治らんかったり、黒猫の引っ越し準備に忙しかったりとヤボ用ばかり。

そこで、溜まっていた本の紹介をさせていただきます。


『いま なんつった?』 宮藤官九郎 文藝春秋

いまなんつった?いまなんつった?
(2010/11)
宮藤 官九郎

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20年も台詞を書いたり喋ったりしてきた宮藤官九郎が忘れられない名台詞!
TV・舞台・映画・音楽・日常の中で宮藤官九郎が発見した名台詞をエッセイに。思わず「いまなんつった?」と聞き返したくなる!


人気脚本家、宮藤官九郎さんのエッセイ。
普段は聞き逃してしまいそうな不思議な言葉(セリフ)もこの方の耳にかかればミラクルワードになってしまいます。
表紙が『カイジ』を描かれている福本伸行さんの絵です。

私もクドカンさんの脚本が好きでドラマをよく見ていますが、「こんなセリフ、どうしたら思いつくんだろう?」ってのが結構あっていつも不思議だったのですが、この本を読んでいたら普段から何気ない言葉を敏感に受け取っているからなんだということが分かってきました。
娘さんのかんぱちゃんの事もほのぼの書かれていて、いいお父さんぶりもチラッと見れたりします。
私が一番うけたのは、“P.Sみそ汁定食”と言う劇団名。
みそ汁定食って、定食って普通みそ汁付いてるよね?だったらメインのおかずは何だろう?と考えずにはいられない名前でした。


『八〇万本の木を植えた話』 イ・ミエ 合同出版

八〇万本の木を植えた話八〇万本の木を植えた話
(2009/06)
イ ミエ

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あきらめなければ、大地はよみがえる
砂に飲み込まれた村で生き抜くため、若い夫婦が木を植え始めた。
それから20年。1400万坪もの大地が、緑あふれるいのちの楽園に変わっていた。
世界が驚嘆した感動の実話。(本誌より)


この話はあるテレビのドキュメンタリー番組で知りました。
中国の内モンゴル自治区、モウソ砂漠にある村に嫁いできたイン・ウィチョンは、毎日砂嵐におびえ、水も食べ物もほとんどない生活に限界を感じたものの、なんとかこの環境から抜け出すために夫のバイ・ワンシャンと共に砂漠化しつつある自宅の周りに木を植え始めます。
何度も何度も失敗し、途方に暮れながらも地道に植林を続ける夫婦の姿が何ともたくましくて感動します。
テレビで実際の風景を見たので、余計にこの夫婦のした事の偉大さを実感しました。
本書は児童書です。


『うちのトコでは』 もぐら 飛鳥新社

うちのトコではうちのトコでは
(2010/01/23)
もぐら

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全国47都道府県を漫画で完全擬人化!
200万ヒットの人気サイト『四国四兄弟』が大幅加筆で一冊の本になりました!


かなりアバウトだなぁと思ってしまえばそれまでなんですが、でもなかなか的を得てるところもあります。
全国47都道府県がそれぞれ擬人化されて(兵庫だけは別に4人に細分化されている)いて、各県とのかかわりや特徴なんかが分かりやすくマンガで読ませています。
後半にある《県キャラで描く感動のストーリー漫画!~『夢の架け橋』(本州四国連絡橋完成秘話)》では思わずうなってしまうほど各県の本音や駆け引きがリアルに描かれています。
阪神淡路大震災のあたりも、いろいろ想い出してしまい涙があふれてしまったり…
テレビでも『秘密のケンミンショー』がブームですが、他の県の事を知るのは楽しいもんですね。
ちなみに、最近、続編が出たようです。


『夜行観覧車』 湊 かなえ 双葉社

夜行観覧車夜行観覧車
(2010/06/02)
湊 かなえ

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父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

湊かなえさんの作品は何冊か読みましたが、これだけは後味が悪くありませんでした。
彼女の作品は、痛いところを思いっきり攻めてくるようで苦手なのに、それでも読みたくなる不思議なものが多いです。
この作品も登場人物それぞれの一人称で語られるといういつものパターン。

“母親の理想を叶えるために建てられた家。そして私の進路。でも私は受験に失敗し、家の中で暴れる毎日。
なのに、理想を絵にかいたようなお向かいでまさか殺人事件が起きるとは…
名門校に通う同い年の息子は大好きなアイドルに似ているけど、性格は最悪。
いつもバカにされているような気がしてたけど、今は向こうの方が世間から白い目で見られている。
詮索好きのお隣のおばさんは、このニュータウンの高級イメージを守るあまりかえって過激な行動をとるし…”

ガラスのように、見かけの美しさとは反対にとてももろい人の心。
ちょっとした衝撃で木端微塵に粉砕する理性。
どこにでも起こりそうな怖さが全体に滲み出ています。
救われたのは、家族の団結と人の本心から出る暖かさかな。


今回はバラエティに富んだ内容でした。

今日は朝から雪模様。
寒さもまだまだおさまってくれません。
皆さんも身体に気を付けて下さいね。


                       by 蜩
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