『最初の質問』 詩・長田弘 絵・いせひでこ

本屋さんをうろうろしてると、目に入った1冊の絵本。

大好きないせひでこさんの絵。
思わず手に取り、読んでみた。

ああぁ…
いいなぁ。
今の自分に問いかけられているような感じ。
私は、ちゃんと周りを見ているだろうか…
ちゃんと生きているだろうか…

その本を持ってレジに並んだ。
「プレゼント用に包装していただけますか?」

そして、この本は黒猫の誕生日プレゼントとなった。

最初の質問 (講談社の創作絵本)最初の質問 (講談社の創作絵本)
(2013/07/26)
長田 弘、いせ ひでこ 他

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ちょっと長いですが、長田弘さんの詩を載せてみます。

最初の質問  長田弘

  今日あなたは空を見上げましたか。
  空は遠かったですか、近かったですか。
  雲はどんな形をしていましたか。
  風はどんなにおいがしましたか。
  あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。
  「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。

  窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。
  雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。
  樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、立ち止まったことがありますか。
  街路樹の木の名前を知っていますか。
  樹木を友人だと考えたことがありますか。

  この前、川を見つめたのはいつでしたか。
  砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。
  「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。
  好きな花を七つ、挙げられますか。
  あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。

  夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。
  ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。
  何歳の時の自分が好きですか。
  上手に年を取ることができると思いますか。
  世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。

  今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。
  沈黙はどんな音がしますか。
  じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。
  問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。
  これだけはしないと心に決めていることがありますか。

  いちばんしたいことは何ですか。
  人生の材料は何だと思いますか。
  あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
  幸福って何だと思いますか。
  
  時代は言葉をないがしろにしている。
  あなたは言葉を信じていますか。



この詩は小学校3年生の国語の教科書に掲載されているようです。

小学生の感じ方と、私の感じ方はまた違うでしょう。
そして、何年か経ってこの本を読んだとき、また違った感じ方をすると思います。

その度その度、この詩を読んで自分に問いかけるのもいいかもしれません。


                    by 蜩
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映画 『ガッチャマン』 

ガッチャマン
(画像はパンフレットより)

観てきました 『ガッチャマン』 

夏休み中なので、子どもたちも結構いました。
他にも子ども向けの映画やってたのもあって、ホールはガヤガヤ。

私はいつも、先にネットで座席予約をしています。
今回は急に行く気になったので、その日の朝に座席を見ると私のお気に入りの席にもう予約が入ってました。
仕方ないので、最後列の端から2つ目を予約。
最後列の真ん中あたりは既にほとんど埋まっていたので、ひとつ置いて予約しました。
映画を観に来る人は、ほとんどが2人以上のことが多い。
こういう取り方をすると、両脇が空席になる確率が高い。
つまり、両脇の肘掛に悠々と肘をかけて観られ、上手くいくと荷物も置けるということ。

上映開始が12時20分。
私は遅めに朝食を取ったので、終わってから昼食を取ることに。
座席に着いてしばらくしたら案の定、私の両脇には誰も来ない。
やった!と思いきや、一つ向こうに小学校高学年か中学生らしき男子軍団が数人、手にいっぱいのポップコーンや唐揚げや飲みものを抱えて着席したと思いきや、そしてそれらを一斉にむしゃむしゃと食べだした。

しばらくして私の隣からいい匂いが漂ってきました。
お腹は空いていないと思ったけれど、唐揚げの匂いは急所を突きます。
上映中にどうかお腹の鳴る音が場内に響きませんように。


映画とは随分はずれてしまいました。

『ガッチャマン』です。
私の年代の方なら、テレビアニメを観ていた方も多いと思います。
現に私も観ていました。
とにかくカッコイイんです。

これを実写化するって聞いた時、やめて!と思った。
絶対あれを実写化するのは無理だから、と。
あの、マントがひらりと舞う姿なんてできないにきまってる!

と、思ってたのに、
できちゃってたんです。

私が観るきっかけは、“コンドルのジョー”役が綾野剛くんだったからなのと、主題歌がBUMP OF CHICKENだっていうこと。
もうあとはどうでもいい!(すみません)

でも、観てみると、映像がとにかくスゴイ!
ああいうのをVFXっていうんですか?
新宿の街が破壊されていく様がとてもリアルなんです。
『ALWAYS三丁目の夕日』で昭和の街並みを再現された“白組”さんが担当されてます。

ガッチャマンたちの動きはワイヤーアクションが多いのですが、あまり不自然でなく素直に観れました。
動きも機敏でしなやか。
それこそ、「マントがヒラり」がちゃんとなってる!
あのGスーツとやらを着こんでのアクションなので大変だったと思います。

テレビのCMでビルの屋上から4人が丸くなって飛び降りてくるシーンがありますね。
ちょっと待って、ガッチャマンって5人じゃなかった?
それに気が付いた人は何人いたでしょう。

そうなんです、あの時にはまだジョーがいなかったのです!

そんなことより、内容なのですが、あんまりしゃべるとネタバレになるので控えます。
どうも、アニメとは違う設定があるようなので、昔のアニメを観てない子どもたちでも素直に入っていけるようです。

でもねぇ
なんだか、突っ込みどころ満載なんです。
これは私の悪い所なんですけど、映画なんだから、作り事なんだから大目にみようねというのができないんです。
元々この話自体、原作ががアニメなんだからってかなり譲歩したんですが、どうもしつこい。

「何を優先するか」「大事なのはどっちだ」というところがたくさん出てきます。
それに迷い、悩み成長していく5人を描いているのですが、そこんところが見え見えすぎてちょっとね。
子ども向きにあえてわかりやすくしてあるのだと思います。
それにしても、大人の恋愛を入れるのはどうかなぁ?
最期のあたりはハラハラドキドキなんですが、あんまりそれが長引くと疲れてきちゃいました。

素直に見たらいいのでしょうが、どうも性格がひねくれているのでだめですね。

ただ、面白いのが上映してすぐに“おはよう忍者隊ガッチャマン”が流れるんです。
(ご存じない方はこちらへ→ おはよう忍者隊ガッチャマン )
こっちはとても砕けたキャラクターたちが勢ぞろい。
まさかこれが出てくるとは、さすが日テレ。
話しもめちゃくちゃ砕けてて、
「今度実写映画化になるんだけど、主役のケンを松坂桃李って俳優がするらしいよ。みんな知ってる?」
「ああ、名前に“桃”が付く人ね」
「そうそう、名前に“桃”が付く人」
みたいな感じで勝手にしゃべってるっていう設定。

あと、ベルクカッツェなんですけど、『ヤッターマン』のドロンジョに似てるなぁ~と思っています。
まぁ、同じタツノコプロだから仕方ないかな?
どちらも結構好きなキャラです。

最後の最後にドッキリがるので、エンドロールが終わっても席を立たないでね。
これって、続編があるってことかな?


                   by 蜩

『母がしんどい』 田房永子

母がしんどい母がしんどい
(2012/03/24)
田房 永子

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娘を支配し、自分自身が娘を通して第二の人生を生きようとする……そんな母娘カプセルから逃げ出そうとする著者自身の経験を描くコミックエッセイ。母親との関係に苦しむ全ての女性に送る一冊。(新人物往来社〔現・中経出版〕HPより)

マンガなので一気に読めた。
表紙の何とも言えないほんわか感とは裏腹に、中身は非常に重い。
にこやかに笑う著者の母と、その下で地面に足がめり込んでいる著者とのギャップが、まさにこの本の核心なのだ。

まわりから見ると、仲良し親子。
だけど「お母さん大好き!」って、思ったことがない。
(こんな私って、親不孝?)

なんの問題もない、しあわせ家族。
だけど実は、お父さんとしゃべったことがない。
(会話はいつもお母さん越し)

お母さんはいつも「あなたのため」と言ってくれます。
だけどそれって、本当に私のためなの?
(お母さんがやりたいからやってるとしか思えない…)

自分が子供なんだ、悪いんだって思ってきた。
(だけど、わたしって本当にそんなに、悪いの?)

うちって「普通」なのに、なんだか「普通」じゃない。
お母さんが重苦しい。     
              (まえがき より抜粋)


自分の感情のままに、喜怒哀楽を表に出す母親。
その極端な変貌ぶりに、私(著者)は子供の頃から振り回されていた。
それを静めるには、言いなりになるしかない。
納得いかなくても「あなたのためだから」の一言で説き伏せられる。
反抗しようものなら「親のことバカにしてっ!お前にどんだけお金かけてると思ってんだ!!」と罵声を浴びせられる。
勝手に進路を決めて、バイト先にまで口を挟み、私の友達や彼氏と仲良くなって取り込もうとする。
父親は無関心。

それが当たり前だと思っていた。
どこの家庭も、そんなもんだと思っていた。

母親とは、自分の子どもを自分の分身だと思い込んでしまう傾向にある。
だから、特に女の子には、自分のできなかったことをさせたり、理想の子どもに仕立てようとしたりすることが多い。
だけど相手はまるで別の人格だから、そのうち反抗はするし、文句も言う。
そこで目が覚めればいいのだが、そのまま自分の意志を押し通す親もいる。
この母親はまさにそれだ。

そうして著者は、少しづつだけど母親の呪縛から抜け出そうと奮闘し、ついに逃げ切るのだ。


さすがにこの母親はどうか?と思うけれど、100%他人事では済まされない気持ちになった。

私にもある。
「あなたのため」という大義名分を掲げて子どもを縛っていた。
自分の見栄のため、自分の体裁のために子どもを叱っていた。
自分の思うようにならないと、質問攻めにして正当化をアピールした。

それだからか、娘は相手の反応をことのほか気にするような子どもになった。
それは今でも変わりないが、そんなに人の事は気にしないでもいいのにと思うこともある。
自分が撒いた種なのに…

母親とは、なんとも罪深き生きものなんだなぁ



                by 蜩

『また次の春へ』 重松清

また次の春へまた次の春へ
(2013/03/09)
重松 清

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小学3年生、母を亡くした夜に父がつくってくれた"わが家" のトン汁を、避難所の炊き出しでつくった僕。
東京でもどかしい思いを抱え、2 カ月後に縁のあった被災地を訪れた主婦マチ子さん。
あの日に同級生を喪った高校1年生の早苗さん…。
厄災で断ち切られたもの。それでもまた巡り来るもの―。
未曽有の被害をもたらした大震災を巡り、それぞれの位置から、再生への光と家族を描いた短篇集。(扶桑社HPより)


東日本大震災をモチーフに、その場にいた者、身内が被害に遭った者、援助をした者、何もできない自分を責め続ける者…
いろんな立場の人間が抱えた苦悩と再生を、7つの物語で綴っています。

この大震災だけでなく、人との別れは辛いもの。
まして、身内の突然の他界は、心の準備がないまま宙ぶらりんの状態が続くこともあり、残された者は精神的にかなりのダメージを受けることになります。

ある章では、身内が津波の被害に遭い、遺体が見つからないままその者の死亡を受け入れられない家族の姿が書かれています。
読んでいるだけで、その苦しさ辛さが滲みでてくる。
周りの人が、そろそろ葬式をあげて成仏させてやったらどうかと打診してくるのもわかっているけれどなかなか踏ん切りがつかない。
理屈じゃなくて、自分の中で自分なりに整理をつけないと前に進めない。
そんな苦しさが伝わって来る。

それとは反対に、ちょっとした縁で被災地と関係を繋いでいった人たちの話もあります。

子どもの頃1年だけ暮らした町が被害に遭い、そのときの同級生の安否を確かめたくて被災地に向った主婦。(『おまじない』)
学校で被災地にカレンダーを送ることになり、先生と児童たちで話しあった親切が思いもよらない結果になるが、人と人との繋がりが生んだ奇跡の体験。(『記念日』)
かつての教え子が津波で行方不明になり、遺族が彼の写真を探していることを知る元中学校教師が、自分の生い立ちとダブらせて彼の家族に寄り添っていく。(『五百羅漢』)

支援する側も自己満足に陥ると、助けるためのものが反対に相手を傷付けることもあるということを忘れないようにしないといけない。

重松清さんの話しは、どこまでも優しい。
キレイ事過ぎないキレイさが好きです。


                  by 蜩

黒猫の帰省 と おいしいランチ

黒猫が、14日(水)の夜から18日(日)の朝まで帰ってきてました。

大学生最後のながぁ~い夏休みを、めちゃくちゃハードスケジュールで過ごしている彼女。
帰ってきたのも用事があってのこと。

14日(水)…いつものドーナツ屋さんのバイトを6時で上がり、帰省途中に新しいバイトの事務所に寄り、帰ってきたのは12時前。

15日(木)…家族3人で私の実家へ。帰りに旦那の方のお墓参りをし旦那の妹さん宅へ行き、そこで1泊。

16日(金)…妹さん宅を朝の7時過ぎに出て(向こうの家族が仕事のため)、8時前に帰宅。
朝はゴロゴロしているけれど、「カフェに行きたい!」とのたまう。
自分でどこかいいとこないかと検索し、わりと近場で良さそうなカフェを発見!
早速昼ごはんを食べてから出掛けることに。
バスと電車で30分ほどの場所にそのカフェはありました。

café n.a.t (カフェナット)
HPはこちら → カフェ ナット
外観はアンティーク調でかわいらしいこじんまりした店内。
黒猫はブルーベリータルトを私はアップルパイのセットを注文。
ご主人らしき男性が対応されたのですが、どうもこの方が作られているようなのです。

カフェナット ティータイム

さて、私の注文したアップルパイのセットがきました。
あれ?と思ったのは、想像していたアップルパイと姿形が違うこと。
しかし、フォークで切ってみると中からちゃんとリンゴが出てきました!
しかも、熱い!
焼きたてホカホカのアップルパイなんて、どこぞのハンバーガーチェーン店のもの意外ないかもしれない。
でも、甘さ控えめでとってもオイシイ。
黒猫のブルーベリータルトも、ブルーベリーがとってもフレッシュでタルト生地がサクサクで最高に美味しかったです。

店内のメニュー板を見ると、キッシュがメインのお店だと気付いた。(遅い!)
ランチには、いろんなキッシュが食べられるそうな。
今度はキッシュを食べよう!と二人で誓い合い、お店を後にしました。

その日の夜、私の携帯に友人からメールが…
「19日か20日空いてませんか?家にいても暑いのでどこかに行きたいよ~」と。
どちらも空いてる私は、これは今日行った店でキッシュランチしようと思い付き、早速返信でそのことを告げた。
友人も快く承諾してくれたので、19日(月)にお出かけすることとなりました。

17日(土)…黒猫は来年度から通う予定の写真の専門学校の体験入学へ。

18日(日)…今月から始めたブライダルフォトグラファーのバイトに早朝から行き、そのまま自分の家に帰るということに。

何とも忙しい黒猫の帰省でした。

そして翌19日(月)。
私は友人と先日黒猫とお茶をしたカフェへランチに行くことに。
11時の開店と同時に入った私たち。

早速キッシュランチを注文したのは良かったのだけど、勘違いして違うものを注文してしまったのです。
でも、テーブルにやってきたのはそんなことなどどうでもよくなるほど美味しそうなランチプレート。

カフェナット ランチ

右下から時計回りに、キャベツとアンチョビのキッシュ、ケークサレ2種、コーンの冷製スープ、サラダ、真ん中がラタトゥユ。
キッシュが小さいなぁ~と思ったけれど、ボリュームがあってとっても美味しかった。
あと、ケークサレという塩味のケーキもサクサクして美味しいし、どれも上品な味付けであっという間に平らげてしまいました。
私はホールのキッシュが食べたかったのですが、これでも充分に味わえました。

その後買い物やうろちょろして帰りました。

今度は違う味のキッシュを是非食べてみたいです!
でも、キッシュってと~ってもカロリーが高いのよね。(^_^;)


                 by 蜩

『ほんとのこと言えば? 佐野洋子対談集』 佐野洋子

パソっちの調子が悪くて、この数日間イライラのし通しでした。

開けてる最中に、急にシャットダウンしたりするもんだから困ってたのですが、小型扇風機で涼ませながらするとなんとか持ちこたえてくれました。


ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集ほんとのこと言えば? ---佐野洋子対談集
(2013/04/18)
佐野 洋子

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人気絵本作家・エッセイストの佐野洋子が、小沢昭一、河合隼雄、明石家さんま、谷川俊太郎、大竹しのぶ、岸田今日子、おすぎ、山田詠美、阿川佐和子を相手に行った抱腹絶倒のベスト対談集。(河出書房新社HPより)

佐野洋子さんが亡くなられて、早いものでもうすぐ3年になります。

絵本で佐野さんの事を知ってから、とても好きになりました。
『100万回生きたねこ』はあまりにも有名ですが、私は『さかな1ぴきなまのまま』『おぼえていろよおおきな木』がお気に入り。
不器用な主人公に共感を持ってしまうんです。

その佐野洋子さんが生前行われた対談を本にしたのがこれ。

対談相手がまたバラエティに富んでます。
しかも、私の好きな方ばかり。
類は類を呼ぶのでしょうか、どの方との対談も面白くて、タイトルではないですけれど、本音をすらっと話されているのに驚きです。

特におすぎさんとの対談はもう抱腹絶倒!
面白さの中にも、厳しい目で世の中を批判されてます。
それが自分の中の常識を覆すほど衝撃的だったりするのです。
例えば、
あたしね、(佐野洋子さん)日本の小説を読まなくなったのはね、村上春樹とよしもとばななが出てきてからなのよ。あの人たちがもう物事の流れている水面の美しさだけをパーッと拾い上げちゃったわけよ。それでそのあとはもう全部そうなのよね。(中略)気持ちのいいことばっかり書いてあって。
つまり、だからつまんないと。
へぇ~
私なんか、その「気持ちいいことばっかり書いてある」小説しか読んでないかもしれない…

また、子育てに関することで岸田今日子さんとの対談では、
世間で言う“普通”でない家庭環境のために、子どもに対して負い目を感じていたと言う。
私自身がどんな母親をやろうと、子どもがどう思って、どういうふうに感じたかということが一番肝心なことなんだからと思う。
今、あれこれ言ってもはじまらないし、子育ての最中だって、たぶん、そうしかできなかったのよね。私は私のようにしかできなかっただと思うのね。

「良い母親像」とはかけ離れてはいるが、それが良かったのか悪かったのかを判断するのは子ども自身なんだと。
他人がとやかく言う事ではないと。

あと、
お酒が飲めない佐野さんは、酔わないと恋愛できないという山田詠美さんに、
あたし、素面でも酔っ払わないと言えないようなことも平気で言えちゃうから、酔うことがどれだけの解放感なのかが判らない。

自分に素直で、強くて太いまっすぐな芯を持っている方。
ほんとにステキな方でしたね。


                     by 蜩

暑さのせい?

残暑お見舞い申し上げますm(__)m

暑さのせいかわかりませんが、パソコンの調子がよくありません。


復活し次第、また更新させていただきます。(;>_<;)


            By 蜩

『大地のゲーム』 綿矢りさ

珍しく図書館にリクエストした本が一番乗りだった。
しかも、リクエストした次の週にもう手元に届いた。
真新の本を手にした時の感動は、本好きにはたまらない。

大好きな作家のひとりである、綿矢りささんの最新刊。

大地のゲーム大地のゲーム
(2013/07/31)
綿矢 りさ

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私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった――。大地はまた咆哮をあげるのか?

震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、巨大地震が襲う。来るべき第二の激震におびえながら、大学キャンパスに暮らす学生たちは、カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。未来版「罪と罰」。


近未来の都市部の大学が舞台。
その年の夏休みが始まろうとしたときに大きな地震が起こった。
大学構内にいた“私”と“私の男”はなんとか無事だったので、多くのケガ人を助けるために奔走していた。
地獄絵図のような現実を目の当たりにして、人が死んでいくことに麻痺して行く自分を恐れていた。
しかし、政府は近日中に今回と同じ規模の大地震が起こると発表。
いつ来るかわからない恐怖と、政府の対応の悪さに大人を信じられなくなった若者が自暴自棄になりかけた時に現れたのが“リーダー”だった。
彼は沸騰寸前の彼らの前に立ち、この状況を嘆き、救済の道を説いた。
一部の学生でできたこの集団に、“私”と“私の男”も加わった。
理由は、ただ単にリーダーの演説に陶酔した私と違い、私の男はある事件をきっかけに彼の傍にいるようになった。

極限状態の人間が放つ、信じられないような感情や思想。
生きることに貪欲になると思いきや、若者たちは今を楽しむだけに没頭する。
楽しむと言うより、すぐ間近に迫った恐怖を忘れるために狂気を抑え込んでいる。
ちょっとしたきっかけで、その狂気は爆発してしまうから、ドラッグやアルコールに逃げる者、目立つ人間を攻撃する者、何かにすがりたくなる者…
大学生という、年齢の似通っているからこそ同調しやすい集団の危うさが見えてくる。


東日本大震災があって、綿矢りささんは彼女なりの方法で発信できるものはないかと考え出されたのがこの小説だった。
災害の惨さを訴えるのではなく、悲惨な状況に置かれた人の精神面をリアルに書かれている。
そして、キレイ事でない人間のエゴを剥きだしにした感情が溢れている。

震災後、これから起こるどんな辛いことも耐えよう、耐えざるを得ないと決心したけど、困難は息をもつけないほどの濁流で押し寄せてきて受け止めたくても受け止めきれない。悲壮な決心も、現実の辛さを知らずに固めた嘘のセメントの塊でしかなかった。

「生きてる者が勝ちだよ、死んだら負けなの!早くどうにかして助かる方法を探して!」

私たちは土を、空気を、水を決して本気で憎むことはできない。

語り手である“私”をはじめ、名前で語られる登場人物がほとんどいない。
唯一名前が出てるのが“マリ”と“ニムラ”だけ。
このふたりは、話の中核を担うある事件にかかわっているからだろうか。

それと、話しが進むごとに説明が増えてくるので、初めはぼんやりしていた話しの輪郭がだんだんくっきりしてくる。

綿矢さんの小説によく出てくる、可愛くない主人公。
自分の気持ちを隠しながら、周りには悟られないように強い女性を演じる。
最後には気持ちが解放され、真の自分が出せるようになるのも定番だ。
でも、私はそんな主人公が嫌いではない。

この小説を大学生に読んでもらいたい。
今の自分と比較して、極限状態に置かれたらどんな行動をするか考えてもらいたい。


                      by 蜩

お盆参り と 病気自慢

毎日、この夏一番の記録を出しているこの暑さ。
どうせ出すなら世界陸上の記録更新のほうが嬉しいよ~

そう言えば、桐生君残念でしたね。

早いところでは、もうお盆休みに入っているところもあると聞きます。
先週の土曜日の高速道路の渋滞は凄かった。
帰省するにも、我が家はどちらも近所なので助かります。
(車で1時間かかりません)

昨日の日曜日に、旦那のほうの仏壇にお寺さんがお参りに来られると言うので行ってきました。

旦那の実家は、阪神淡路大震災で全壊し、同じ建物だった会社も壊れてしまいました。
後を継いでいた旦那の兄が、別の場所に新しい自宅兼会社の事務所を建てたのですが、その兄も数年後に亡くなり、今は息子夫婦が暮らしています。
つまり、旦那の実家は無いのですが、仏壇はその甥っ子の家にあるので毎年お盆はそこへ行きます。
事務所も移転したので、すっかり足が遠のいてしまってます。

今年は珍しく日曜日だったので、旦那も同席できるし旦那の妹さん夫婦も来られることになりました。

お寺さんはお昼前に来られました。
お経が終わって、世間話をしていますと…
いやぁ~睡眠不足であきませんなぁ」とお寺さん。
すると旦那が「お忙しいのにこの暑さやと、なかなか寝れませんからなぁ
いえ、テレビで世界陸上見てたら寝られませんのや」とお寺さん。
一同、思わずぷっと吹き出しそうになりました。
どこもいっしょですね。

ちなみにこのお寺さん、奥様の事を「ママ~」って呼んでいらっしゃるのを聞いて、とっても親近感が湧きました。

お寺さんも帰られたので、お昼ご飯を食べに近所の旦那の行きつけの店へ。

旦那の妹さん夫婦はいとこ同士。
だから、むこうの旦那さんとも小さい頃から知っているのでとっても仲がイイ。
久しぶりに会ったので、近況報告をしています。

私と旦那が18歳離れているので、妹さんといっても私より10歳以上も年上なんです。
それより、甥っ子のほうが私は歳が近い(6歳くらい下)のでその奥さんと話がよく合う。

旦那たちの話を聞いていると、互いの病気のことで盛り上がっています。
妹さん「この前、二人で病院行ったら血圧が高いって言われてねぇ。この人(旦那さん)なんか頭が痛いっていったもんやからMRまで撮られたんよ
そこへウチの旦那も「俺も(血圧が)高いって言われて薬飲んでるねん
そこで、3人で薬の話しが始まります。

3人とも60歳代後半なので、同じような生活習慣病を患ってます。

ウチは薬が7種類もあるねん!
俺は、高血圧の薬に痛風の薬に、○○の薬に…5種類くらいかな?それにグルコサミンも飲んでる

もう、こうなったら自分の病気自慢(?)みたいになってきました。

そう言えば、実家の父も行くと薬を出してきて、これは○○の薬で…と始めます。
大変やぁ~とか言いながら、結構楽しそうに言ってるのが面白い。

痛風にはビールが良くないのに、気が付けば大ジョッキ5杯もおかわりしてた旦那を見て、薬飲んでてもこれじゃね…と呆れてしまいました。


                  by 蜩

あの人は誰?

出掛けた帰りの電車の中でのこと。

平日の昼間だったので電車の中は比較的空いていました。
私は乗って、どこに座ろうかとくるっと見渡したところ、視界のすみっこにある人物を捕らえました。
さほど気にしなかったんですが、ちょうどその人の前に座ることにになりチラッと見ると、全身黒ずくめ(コナンに出てくる黒の組織ではありません)のファッションでハットも黒、鞄も黒との徹底ぶり。

だけど、その方の性別がわからない。

一瞬、男性かと思ったのですが、どうもお化粧をされているのです。
しかもバッチリと。

私が車内に入った時に感じた違和感がそれだったのです。

「あっ、カッコイイ人が乗ってる!」とときめいたのも束の間、お顔は白くてどう見てもマスカラが引かれている目元は女性?またはビジュアル系バンドの方?
始終、俯き加減の姿勢をされているので顔ははっきりわからない。
ジャケットの袖から出ている手も、心なしか華奢な感じ。
膝に載せている黒い鞄には黒いふわふわの飾りが付いている。

あんまりじろじろ見るのも悪いので視界の端っこに持って行きながらさりげなく観察していました。

すると事件が起きたのです!

同じ車両に乗っていた乗客の母子連れがその人に声をかけたのです!
「あの… もしかしたら○○さんですか?」
そんな感じで尋ねているのを見て、もしかしたら有名人?と。
その人はまさに○○さんだったらしく、狂喜乱舞する親子。
サインもらったり握手してもらったり、その親子だけが場違いにはしゃいでいる。
もう、母親の方はパニック状態。

そこでその人物の声を聞こうと、耳をダンボにしてたのですが、となりに座っているガキお嬢ちゃんがうるさくて聞こえない。
でも、ボソボソとしゃべっている感じは女性っぽい。

そんな中途半端な気持ちをよそに、私が降りる駅に着いてしまいました。

あの方は、もしかしたら“宝塚歌劇”の方だったのかも。
前の職場でも、たまぁ~にお見かけすることがあります。
とにかく姿勢がイイ!
立ち振る舞いが優雅!
そして、スターのオーラが出ています!
特に男役の方は、男性以上にカッコイイ!(失礼)

たぶんそうなんだと勝手に思いこんで家に向いました。


               by 蜩

ちなみに、宝塚音楽学校の生徒さんだったら座席には座りません。
卒業するまで、阪急電鉄の社員だからそうです。

『婚活難民』 にらさわあきこ

婚活難民婚活難民
(2013/02/16)
にらさわ あきこ

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恋愛・結婚をテーマに500人以上の男女を取材してきた著者が放つ、渾身の初ルポルタージュ!

お見合いバスツアー/部屋コン/〝不倫〟という経験を経て/婚活とセックス/母親の呪縛……
婚活で得たもの、失ったもの――彷徨(さまよ)える愛の難民たち

1年間の取材を通じて、私が一番強く感じたのは、婚活をしている女性たちの愛情の深さだった。
彼女たちは、自分以外の、「愛情を注ぐ先」を求めていた。(光文社HPより)


装丁の華やかさとは反対に、中身はかなり濃いものになっています。
「結婚とはなにか?」
そう問われてどう答えますか?
私は「子どもが産みたかったら」とはっきり言えます。
それも、既に結婚して子どもも産んだからこそ言えるセリフなんでしょうけど。

この本の中に出てくる女性たちも、それぞれ理由があるのだけど、どこか漠然としているように思う。
「弟が結婚したから、私もしなくっちゃと思って」
「周りがどんどん結婚して取り残された感があった」
「二度と失恋したくないから」
「親が病気になって、死ぬまでに花嫁衣装を見せたかった」
等々、切羽詰まった感はあまりないのだけど、本人たちは至って真剣。

彼女たちは、ほとんどみんな恋愛経験があります。
結婚を意識した彼もいたのですが、彼の方が結婚を考えられなくて、結局別れることとなったケースが多い。
つまり、恋愛と結婚は別物だということ。
「鮮烈な情熱を伴う恋愛」に対して「ほのぼのとした好意を育むのが結婚」

情報番組でもよく取り上げられていますが、本当にみんな必死で相手を探しているんです。
何でこんなにきれいな人が…?って思うような美人さんでも自分に合った相手はなかなか見つからない。
条件(理想)が高過ぎるのも一理あるのですが、変に妥協してまで結婚するのも嫌なようです。
ぶっちゃけた話し、この人とHできるのか?ってところで迷ってしまうのだと。

反対に男性の方は、とにかく数撃てば当たる感じで、何人もの女性に声を掛けたりメールを送ったりしているそうです。
でも、返事をくれたり会ってくれるのは一割にも満たないよう。
それでも諦めないで婚活しているのです。

恋愛もしたいけど結婚もしたい。
できれば、付き合ってる彼とそのまま結婚できればいいのだけど…
それは今、とても贅沢なことなのかもしれません。

中には、もうすでに婚活をやめて自分で事業を起こしたり、仕事に集中する人も何人かいました。

昔のように、世話焼きの親戚のおばさんみたいな人はもういないのでしょうか?
来る度にお見合い写真を持参するような。
昔は「家のための結婚」だったから、跡取りを産むという使命がありましたけど、いつしか「個人の結婚」になってきて、そういう何が何でもっていう感覚が鈍ってきたんじゃないでしょうか。

少子高齢化の対策として、とにかく独身者を減らして子どもを産んでもらうことです。
そのためには、国をも協力しなければならない時代になってしまったのです。


                   by 蜩

家族のカレーパン と サマークーラー

黒猫のバイト先である超有名ドーナツ店。
新商品が出る度、お勧めを教えてくれる。

毎年、夏に出されるカレーパン。
今回はハウス食品とのコラボ。
題して
「家族のカレーパン」 詳しくはこちら 家族のカレーパン

ハウス食品の人気商品である、3つのカレーをそれぞれの年代に合わせて作ったのがこれ。

KIMG0017.jpg

子どもには、バーモントカレーの甘口
家族みんなには、こくまろカレーの中辛
大人には、ジャワカレーの辛口

そして、写真のポン・デ・ライオンカレー皿は、家族のカレーパンを含むドーナツ7個とセットで購入できます!(ドーナツセット=1,000円)
ドリンクセットは、ドリンク+家族のカレーパン+カレー皿=600円 です。
カレー皿は他に、フレンチウーラーもあります。

お味も方は、説明するまでもないですがそれぞれのカレーの味です。
個人的には、こくまろカレーが良かったかな?

ハウス食品のカレーは子どもの頃からお世話になっているので、バーモントカレーの甘口を久々に食べるととっても懐かしい感じがしました。
ジャガイモもちゃんと入ってて、子どもだけでなく、香辛料が苦手な方にもちょうどイイです。

カレーパンに合う飲み物はなんでしょう?
このドリンクセットにはラッシーがありますが、私はだいたいカレーの時はチャイ派ですね。
少し甘い紅茶といっしょに食べると辛さが落ち着きますから。

で、今回見つけたのがこれ

午後の紅茶 サマークーラー

午後の紅茶 サマークーラー

ちょっと水滴なんか付けちゃって、イイ感じでしょ。
冷蔵庫から出してたら、勝手にこんなんになっちゃうんです。

ヨーロピアンスタイル と書かれているのですが、どこがヨーロピアンかがイマイチわからないです。

でも、お味の方はさっぱりしてて、甘さも控えめ。
飲んだ後、口の中に柑橘系の香りとミントの香りが広がります。
あとくち、爽やか~

やっぱり夏はカレーですね!
前に何かの番組で「ストレスにはカレーが良い」と言われてました。
それから、よくカレーを食べてます。

この前、「タイ風グリーンカレー」(香辛料などがセットになったもの)なるものを作ったのですが、出来上がったものを食べたらとーっても辛かったんです。
パッケージをよく見ると、“激辛”とありました。
私と旦那は大丈夫だったんですが、黒猫はgive up!
せっかくの誕生日だったのに悪かったなぁ~
ごめんね。


                 by 蜩

映画 『風立ちぬ』 

やっと観に行きました。
黒猫の誕生日に観に行く約束だったので、もうー待ちどおしくって。

風立ちぬ

「こうくるか やられたね」
エンディングの『ひこうき雲』が流れる中、止まらない涙をハンカチで拭いながらつぶやいた。
黒猫とふたり、場内の照明がついてもなかなか立てなかった。
これを家で観てたなら、間違いなく号泣ものだ。

何に涙したのか?
なぜそんなに涙が止まらなかったのか?

かわいそうだとか悔しいとかではなく、ただただ彼らの生きざまに感動したからだった。
「生きる」ことに悔いを残さず、自分の信じた道を行く。
こんなに潔い生き方があったんだ。

私はどうしても女性目線で観てしまうので、二郎と菜穂子の場面がが気になって仕方がなかった。
好きになったらまっすぐに相手に気持ちを届ける。
少しのブレのない感情。
ホントに清々しく思えたけれど、それもお互い自分の運命を悟っていたから、時間がなかったから…
二人の婚礼の場面に、またもや号泣。
あの短い期間に、二人はどれほど幸せを感じたことか。

ちょうど、黒猫が彼氏と別れたとこだったので
「私にもあんな素敵な人が現れるのかな?」と。

観終わってから、しばらく話ができないほど感極まっていた二人。
その後、食事をしながらやっと会話ができるくらいに回復したので映画の感想を述べ合った。

私が一番気になったのが、場面展開が早いこと。
また、それに対する説明というものが極端に省略されていたように思う。
二郎のセリフも最小限に抑えられているし、夢の中(妄想?)と現実の区切りがだんだん曖昧になっていった。
だからそれぞれの場面展開を配慮しながら観る必要がある。(あくまでも私の感覚)

あと、声優陣が素晴らしかった。
二郎の声をど素人の庵野さんがされてたが、彼の独特の声にあの短いセリフが合っていて、一言一言が余韻を持って響いていた。
菜穂子役の瀧本美織ちゃんの声も、凛として気品がありセリフの美しさを引き立てていた。
その他にも実力派の俳優さんが数多く出ておられたけれど、ほとんど気にならずに聴けた。
それだけ役に合っているということなんだと。
さすが、宮崎監督マジック。

「風が立つ」という感覚が、初めはどうもわからなかった。
でも、随所で吹く風を見てこれが「立つ」ってことなんだと、少しずつわかってきたような気がした。


                 by 蜩

『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日
(2012/11/24)
門田 隆将

商品詳細を見る


2011年3月11日、福島第一原発事故。
暴走する原子炉。それは現場にいた人たちにとって、まさに「死の淵」だった。それは自らの「死の淵」だけではなく、故郷と日本という国の「死の淵」でもあった。
このままでは故郷は壊滅し、日本は「三分割」される。
使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いをつづけた男たちは、なにを思って電源が喪失された暗闇の原発内部へと突入しつづけたのか。また、政府の対応は……。
「死」を覚悟しなければならない極限の場面に表れる、人間の弱さと強さ。
あの時、何が起き、何を思い、どう闘ったのか。原発事故の真相がついに明らかになる。

菅直人、班目春樹、吉田昌郎をはじめとした東電関係者、自衛隊、地元の人間など、70名以上の証言をもとに記した、渾身のノンフィクション。(PHP研究所HPより)


「あの時、あの現場でいったいどんなことが起こっていたのか?」
著者である門田隆将さんはそんな疑問からこの本を執筆し始めた。
私も同じだった。
報道でしか得られない情報も、どれを信じてよいやらわからなくなっていた。
誰かを非難する記事や責任のなすりつけ合いにうんざりしていたから。

読んで行くうちに、当たり前のことだが“現場の事は現場の人間が一番わかっている”ということに気付いた。
日々、原発の仕事に携わっているからこそ、緊急時の対応も早く取れる。
それなのに、外部からの偏った見解や報道で随分辛い目に合われていたことを知った。
でも、そんなことにも振り回されない所長である吉田昌郎氏や当直長などの指揮官たちの行動は、まさにプロフェッショナルだ。

「全電源喪失 冷却不能」
すべてのスイッチやモニターなど電源で操作されていたものが、一瞬にしてすべてできなくなる怖さ。
停止した原子炉を早く冷やさないといけないのに、それもできない。
照明は懐中電灯のみ。
中から冷却できなければ、外から冷やす他ない。そのためのルート作りを人の手で行わなくてはいけない。
放射線量の増加への恐怖もあるのに、福島を、日本を守るために現場の人間は闘っていた。
死を目の前にして…

初期判断が早かったことが、今回の原発事故の被害を小さくできた要因で、
もし、冷却できなくて原子炉が爆発すれば、それは「チェルノブイリ×10」の被害を受けるところだった。
それは、日本を三分割させるほどの脅威。
つまり、日本の1/3がなくなるということ。

東電社員や関連企業、そして自衛隊の方々の賢明な作業の結果、多くの国民が救われたことを忘れてはいけない。そして、その人達にも家族がいるということ。
どんな想いで待ち続けてこられたことか。

それより、
一刻を争う時に自己判断で現地にやってきた当時の首相菅直人
この人の行動はやっぱりおかしいと思う。
今回の選挙で民主党が大敗したのもうなずける。
こんな人がいたら、周りが大変だ。
死を覚悟しながらも、ギリギリのところで作業している現場の人達にねぎらいの言葉一つかけず、その上「命懸けでやれ!」と怒鳴りちらす首相なんて…

まだ、2年半しか経っていない。
それなのに、もう忘れたのか。
原発事故の恐ろしさを…
先の選挙で自民党が圧勝し、原発再稼働を容認するかたちとなった。
自然災害は一度起きたらもう終わりではない。
自然災害だけじゃない、テロや他国のミサイルが発射されてくる可能性はゼロではない。
それなのに、再稼働するのか?

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
で良いのだろうか?


その原発事故の陣頭指揮を取っておられた所長吉田昌郎氏が先月亡くなられた。
部下や同僚にも信頼され、責任感のある決してブレることのなかった人物。
心からご冥福をお祈りいたします。


                 by 蜩

パッションフルーツ と 食べ方

旦那がもらってきた、初めてお目にする果物。

パッションフルーツ3

パッションフルーツ

ちょっと解りにくいですが、「奄美パッション」のシールが貼ってあります。
南国の果実、って感じが満載です!
ジュースは飲んだことがあるのですが、本物は初めて。

しかし、食べ方がわからない。
ネットで調べてみると…
諸説あるようですが、表面がしわしわになるまで常温で保存し、食べごろになったら冷蔵で冷やすと良いそうです。

パッションフルーツ2

で、置いておくとこんな風にしわしわに。

食べる時は、半分に切ってスプーンですくって食べるようです。

パッションフルーツ

良い香りです。
味は独特ですが酸味が爽やかで、ツルンとした種の周りとジューシーな果汁を口に入れると喉まで一気に行っちゃいます。
食べ方も「種ごとガリガリ食べる」や、「種は噛まないでそのまま呑み込む」とあって、どちらも試しましたが種を噛むのはちょっと抵抗があったので、そのままツルンと呑み込みました。

パッションフルーツの花は「時計草」に似てるので調べてみると、和名は「果物時計草」というらしいです。

パッションフルーツ 花

夏は意外と果物の美味しい季節ですね。
桃やブドウ、スイカなんかもい美味しいです。
お盆のお供えのイメージがあるからかな?


                     by 蜩

スマホにして嬉しいのは、写真がキレイになったこと。ヽ(^o^)丿
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