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『わたしをみつけて』 中脇初枝

わたしをみつけてわたしをみつけて
(2013/07/11)
中脇初枝

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その切実な思いは、きっと届くと信じたい。
いい子じゃないと、いけませんか。

誰かの仕打ちで、ひとは傷つく。
でも、ほかの誰かのひとことで、
生きていけるようになる。

施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、
問題がある医師にも異議は唱えない。
なぜならやっと得た居場所を失いたくないから――。

『きみはいい子』で光をあてた家族の問題に加え、
医療現場の問題にも鋭く切り込んでいく。
新境地となる書き下ろし長編。 (ポプラ社HPより)


以前に紹介した中脇初枝さんの作品『きみはいい子』と同じ町という設定のようだ。
詳しくはこちら→ 虐待と向き合うには…『きみはいい子』

ただ、生活していくために選んだ道。
准看護師の弥生は、周りのいざこざに巻き込まれないよう見て見ぬふりをして、淡々とその日その日を過ごしてきた。
“いい子”でいてさえすれば、だれも自分を捨てたりしないから…

自分を守るだけで精いっぱいだった弥生の前に現れた二人。
今までの病院の悪しき習慣を正していく新しい看護師長藤堂と、町で出会った正義感に燃える菊池老人。
この二人との出会いによって、彼女は自分の殻を少しずつ割っていこうとする。

院長の医療ミスを知り、自分もこれまで患者を見ていなかった事に気付く。
今度は自分を優しく受け止めてくれた菊池さんに危険が迫ると、院長に逆らってでも彼を救おうとした。
わたしの人生は、すべてが捨てられて始まった。
ほんとうの名前も、ほんとうの誕生日も、自分自身そのものも。
わたしはなにも持ってなかった。
だから、わたしはいい子でないといけなかった。
わたしはいい子のふりをした。
(中略)
わたしはいい子でもわるい子でもない。
わたしはわたし。
今はただ、このひとを守りたい。
このひとを守るためなら、なんでもする。


自分を認めてくれる人がいる。
それだけで人はどんなに救われるか。
そして今度は、自分が誰かを救うことができる。


最近、新聞で騒がれている有名ホテルの食品偽装問題や、JR北海道の不祥事など、冷静に考えれば絶対にしてはいけない事を平然と続けてきた人たちを、これまで誰も意見しなかったのが不思議だった。
上に逆らえば自分の立場が危うくなる。
そう思うことに否定しなくはないけれど、これが人命にかかわることだったらどうだろう?
見て見ぬふりができるのか。
上に立つ者が何に視点を置いているかで、下で働く者の意識が変わるのだと思う。


                     by 蜩
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久しぶりの神戸 と 黒猫の彼氏

昨日、休みを取って黒猫と神戸でデートをしてきました。

なぜ、わざわざ休みを取ってまで行ったかと申しますと、黒猫の新しい彼氏に会うためです!
向こうの休みが火曜日だけなのでこっちが合わすしかなかったのです。
なのに、急に仕事が入ったとかで、お昼ご飯を食べた1時間半ほどの間だけになりました。

まぁ、この日は黒猫も午前中授業なので、待ち合わせは1時過ぎだったから、私は午前中を映画と知人の個展を見に行くことにしました。
方向音痴の私は、前日から映画館とその個展が開かれている会場を調べて、どのルートで行けば迷わないか徹底的に研究(?)したのです。
その映画館はマニアックな映画専門の小さいものなので通り過ぎないようにと、黒猫から念を押されてたので要チェック。そして、個展の会場は、そこから歩いて5分くらいなのでたぶん大丈夫だと。

花隈駅を降りて、東出口を確認!そこから海側へ少し歩けば元町商店街に当たる。そこを元町駅方向に2分ほど歩いて目印の建物をチェックしながら進んで行くと、お目当ての“元町映画館”に到着!

「行けたじゃん!私、やるじゃん!」

黒猫に無事着いたとメール。
観たのは『もったいない!』ってドイツのドキュメンタリー映画。
(映画の情報はまた別の機会にします)

映画館を出て、次の目的地“神戸波止場町TEN×TEN”へ。
来た道を戻り、商店街を今度は海側へ曲がり南へ5分ほど。目印はポートタワーと国道2号線。
ずんずん歩いて、国道2号線が見えてきた!もう大丈夫!
すると、斜め前方に“TEN×TEN”の文字が!

H25  神戸4

ここは昔、港からの荷物を収めていた倉庫を改装してできた、アーティストのための展示空間。
大小60以上のブースがあり、プロからアマチュアまで自由に自分の作品を展示することができます。
私も初めて行ったのですが、広すぎて全部を見て回るのは無理でした。
お目当ての知人の個展のブースもなかなか見つけられなくて、係のお姉さんに聞く始末。
知人と言っても、以前にも記事を書いた彼女です。
(こちらをどうぞ → 夢を追いかける と 『INSHALLAH』~エンシャ・ラ~)
前回もここで友人3人と個展を開いたそうなんですがそれは見に行けず、今回は1年ぶり。
今回も3人でのコラボなのですが、なかなかおもしろかったです。

黒猫との待ち合わせ場所がこのTEN×TEN。
私が先に来てて、待ってる時間に他も見て回ろうとしたのですが、思ったより早く着いたので半分は見れませんでした。
でも、「私、またちゃんと行けたよ!」
と、黒猫に自慢(?)してやりました!

さて、本日のメーンイベント、黒猫の彼氏とご対面は、ハーバーランドでランチ。

やっぱり、海はテンション上がるなぁ~

H25  神戸5

天気がいまいちだったし、寒かったけど、平日なのに人は結構多かった。

H25 神戸

船がたくさん行ったり来たり~
さすが港やね~♪

で、やってきた彼氏さん。
わかりやすい店を選んだのに、外で迷ってる。
思わず手を振った私。
やっと気が付いてお店に入ってきた。

う~ん なかなかの好青年。
さすがに社会人なので、話し方はお上手。
でも、緊張しているのが手に取るようにわかるので、悪いけどおかしかった。
彼も方向音痴だそうで、親近感を持ちましたね。
まっすぐ目を見て話されるので、この人真面目なんだなぁ~と。
言葉も、はっきり、きちんとしてるし、ちゃんと考えてから返事をくれる。
良い人なんだろうなぁ~
雰囲気はEXILEのマキダイさんからワイルドさを取った感じ。
そしてくるくるした目はまるで柴犬。
思わず、かわいいなぁ~と思ってしまったくらい。

彼氏さんは、また仕事に戻っていったので、黒猫と二人でぶらぶらすることに。

H25  神戸3

ポートタワーの横を通り抜け、

H25  神戸2

下から見るとやっぱり大きいなぁ~

結局、黒猫の買い物に付き合って、お茶して、別れました。
神戸からだと、帰るのにお互い同じくらいの時間がかかるのでね。

スマホに付いている万歩計を見ると、なんと1万歩以上歩いてました!
帰りは運良く電車もバスも座れたので寝てました。
黒猫も同じくらいに家に着いたようです。
旦那はもう夕飯を済ませてたんで、私は遅い時間に甘いものを食べたのと、歩き疲れでもう寝ることに。

ああ、有意義な1日だったなぁ~


                   by 蜩

映画 『そして父になる』 

公開されて随分経つのに、やっと観に行けました。

カンヌ国際映画祭で賞を取ってから前評判が良すぎて、どうしようか迷ってたんですが、やっぱり観に行くことに。

公式HPはこちら → 映画「そして父になる」公式サイト

学歴、仕事、家庭。すべてを手に入れ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑わない良多。ある日、病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子共だったことが判明する。血か、共に過ごした時間か。2つの家族に突き付けられる究極の選択。

是枝監督の作品は初めてでした。
ヒューマニストと呼ばれているだけあって、淡々としているようでも滲み出るようなあたたかさを随所に感じました。
「子どもの取り違え」という、いかにもいろんな問題が次から次に出てきそうなテーマにしては、全体的に抑えた感じで、登場人物の心の葛藤を丁寧に描かれています。

っていうか、驚いたのが子役の演技。
前情報で監督は子役には演技を付けないと聞いていたのですが、ホントにビックリしました。
最近の子役は大人の都合かもしりませんが、変に媚びたような演技をするのに、ここに出てくる取り違えられた2人の子役はとっても自然に振る舞っています。
「そうそう、子どもってこんな言い方するよね」って箇所がいくつもありました。

福山雅治さんが初の父親役と聞いていたのですが、“勝ち組”のエリート像がピッタリだけに、父親になりきれていない微妙な感情がよく出ていました。
尾野真千子さんと真木よう子さんの母親同士の会話に、思わず相槌を打ったりと感情移入してしまいました。
リリー・フランキーさんのいかにも“子どもが大好きな父親”像も、よかったです。


みどりは、平凡な家庭で育ったこともあり夫良多の教育方針に少なからず疑問を持っているが、愛情をたっぷりひとり息子に注いでいる。
かたや、子ども3人を育てるゆかりは肝っ玉母さん風で旦那にも素直にダメだしするパワフルな女性。
自分の感情を抑えてきたみどりにとって、思っていることをぶつけてくるゆかりは気持ちが解り合える唯一の同士だ。
エリート意識の高いの良多はどうしても町の小さな電気店を営む雄大を下に見ている。
そんな夫にみどりは嫌気がさしていたが、良多が息子を2人とも自分が育てると相手に言いだしたことには驚いた。
雄大「負けたことのないやつってのはホントに人の気持ちがわからないんだな」

仕事仕事で家庭サービスもほとんどしたことない夫に気を使い、自分の感情を閉じ込めていたみどりも、6年間育ててきた息子を手放すことだけは譲れなかった。
相手の家庭も同じだった。良多を除いては。
良多「血のつながっていない子どもを今まで通りに愛せますか?」
ゆかり「愛せますよ!もちろん!似てるとか似てないとかそんなことにこだわっているのは、子どもとつながってるって実感のない男だけよ!」

子どもとぐちゃぐちゃになって遊ぶことができない良多。
それは自分が子どもの頃に味わっていないから。
そんな家庭で育ってきたから。

裕福だけど、父親不在でどこか寂しい家庭。
貧しいけど、みんなが笑って過ごせる家庭。
他人が判断できるわけがないけど、そこにいる者がどう思っているかでその家庭の価値が決まるのではないでしょうか。

自分ならどうするか考えてみました。
やはり女性なので母親目線になってしまいますが、赤ん坊の頃から慈しんで育てた子が他人の子どもだと聞いたら、最初こそ動揺するでしょうが、それまでの時間には勝てないと思います。

だけど、子どもってホントに親が好きなんだな。
どんな親でも、一生懸命慕ってくるんだなって。
それを親はしっかり受け止めてあげないといけないんだ。
心のキャッチボール、しなくっちゃ、ね。


                     by 蜩

この映画のノベライズが出ていて、今読んでいる最中です。

『キミと話がしたいのだ。』 オザキミカ

今日は、マンガを紹介します。

キミと話がしたいのだ。キミと話がしたいのだ。
(2012/03/16)
オザキミカ

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猫の くまと、
猫語がわかる青年 しんのすけ。
ココロに染みわたる、ほんわかストーリー。

キミと話がしたいのだ。2キミと話がしたいのだ。2
(2013/11/07)
オザキミカ

商品詳細を見る
猫の くまと、
猫語がわかる青年 しんのすけ。
なにげない ありふれた日々の ものがたり。


ご覧の通り、猫の絵はめちゃ単純。
だけど、なんだか余計にほのぼのしてしまいます。

5ページで1話の短編マンガ。
一人暮らしの社会人、しんのすけと彼が飼っている猫“くま”との何気ない一日を描いてあります。
ただ、普通と違うのは、しんのすけが猫の言葉がわかり、会話ができるという特殊能力を持っているということ。
ご近所の人たちや猫たちとの交流も面白いです。

しんのすけの事が大好きで、心配性なくま。
猫なのに遠慮したりしてとっても人間っぽいところもあるけれど、野生の本能もしっかりもっている。
ちくわとほかほかのお布団が好きで、水が苦手。
ちょっとした事に幸せを感じているくまがカワイイ!


                      by 蜩

『人生はワンチャンス!』 水野敏也・長沼直樹

前回、愚痴ってしまったお詫びに、この本を紹介します。

随分前に話題になっていたので、ご存じの方もいらっしゃるかもです。

人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
(2012/12/11)
水野敬也、長沼直樹 他

商品詳細を見る

カワイイ犬の写真とともに、人生で「大切なこと」を学ぶことができる自己啓発本。
表面には犬の写真+フレーズ、裏面には偉人のワンエピソードと格言が載っており、人生で「大切なこと」をより深く理解できるようになっています。
加えて、ページ毎に切り取り式になっているため、気に入ったページをポストカードや写真感覚で部屋に飾ったり、会社のデスクに目標として掲げたりすることもできます。
毎日それを眺めて、仕事の励みにするもよし、カワイイ写真とメッセージにひたすら癒されてもよし。使い方は読者次第です。
本書があなたの大切なパートナーとなって、素晴らしい人生を送る手助けをしてくれるでしょう。(文響社HPより)


この本は、書店で立ち読み(それ用の本があったので)して、即購入しました。

各ページのワンちゃんの写真がカワイイし、面白いのです。
写真の下に一つの言葉があるのですが、それが写真と絶妙に合っているので、読みながら思わず噴き出したり、笑ってしまったりと、周りの方は変な奴だと思っていたでしょう。

写真とフレーズが書かれている裏には、その言葉の背景が書かれています。
全部を読んで、やっぱり成功者の言葉は重いなぁ~と関心してしまいました。

私が一番気に入ったものは、
ブルドッグの足下におよそ10匹の子犬がひしめき合っているのですが、そこに書かれた言葉が、
「責任はとろう」
思わず、ブッと拭きだしました。
だって、そのブルドッグの表情が「困ったなぁ~」って顔をしてるんですから。
まぁ、ブルドッグの顔っていつものような感じなんですけどね。

でも、この裏のエピソードは笑えるものではありませんでした。
[杉原千畝] 外交官 1900~1986
第二次世界大戦中、リトアニアの領事館に勤めていた杉原は、ナチスドイツに追われていたユダヤ難民に自分の責任でビザを発給するのです。
その責任を取るために、彼は外交官の職を辞することになります。
それでも彼が発給したビザで約6000人ものユダヤ人の命が救われました。
責任を逃れようとするのではなく、「責任は自分が取る」と決めることで多くの問題が解決するのです。


そんな感じで、各ページ構成されています。
この本が、目下私の癒しになってます。

今度は猫バージョンも出たらしいので、探してみたいと思います。


                    by 蜩

負の言葉 と 呪縛 

知り合いの会社経営者は、会社の負債を自分の保険金で清算するために自殺した。

しかもそのための準備は用意周到だった。
会社関係者や親戚、友人全てに遺言書を書いていた。
保険金の使い方も、残された身内に託されていた。
そして、自分が亡くなったあとの人事まで…

周りの者も、薄々勘付いていたけれど、まさか本当にやるとは思っていなかった。

彼の口癖は「俺が死んでもちゃんとなるようにしてあるから」。

阪神淡路大震災で経営にかなりのダメージを受けたのは聞いていた。
そのためにかなり苦労をしてたのも知っている。
でも、口癖が出だしたのが震災から1年後。
初めこそ「なに言ってるの。まだまだがんばってもらわないとね」とかわしていた周りの者も、次第にその言葉を聞くのが辛くなった。

一緒に仕事をしていた者たちも、初めは「やめて下さいよ。そんなこと言わないで下さい」と懇願していたけど、その言葉に段々苛立ちを覚えたそうだ。
何故なら、自分は死んでしまえばいいかしれないけど、残された者たちはどうなるのかわからない。
そんな不安がいつしか、怒りになっていった。

そして、その日は来てしまった。

ショックだった。
だけど、心のどこかでほっとしたのも間違いではない。

知人に「自分はもうすぐ死ぬ」と、ずっと言われ続けられたらどんな気持ちになるか。
その言葉は、周りの者をがんじがらめにしてしまう。
助けたいのに、負のエネルギーが強すぎて近寄れない。
下手をすると、巻き込まれてしまう恐れがある。
それほど負の言葉は恐ろしいのだ。


似たような状況に、今、私は置かれている。

人の生き死にの問題ではないが、負の言葉をずっと聞かされている。
本人は同情して欲しくて投げかけるのだが、自分はそれを受け止めてしまうと心が疲弊するので聞き流す。
聞き流しているのに、やっぱり気になってしまう。
そのため、あれこれ気を回し過ぎて精神的に参ってしまっている。

言葉を発している本人は、自分の不幸をつらつらと語ることで周りが迷惑を被っているとは思ってもいないだろう。
たまに聞く愚痴はいいけれど、毎日毎日同じことを愚痴られたらいい加減こっちも嫌になる。

「それで、いったい自分はどうしたいっていうの?」
と、怒鳴ってしまいそうな今日この頃である。(-"-)


                      by 蜩

今更ながら の 『ファイト!』 中島みゆき 

職場の歓談で、Kさんが
「中島みゆきの『ファイト!』って歌の歌詞に怖いところがあるの知ってる?」
って言ったのが初まりでした。

中島みゆきさんといえば、有名なシンガーソングライター。
私も好きなアーティストの中のひとりでした。
というか、名前が似ていたので高校時代の後輩からは“みゆき姉さん”と呼ばれるほどその時期はよく聴いていました。

この『ファイト!』は、某健康補助食品メーカーのCMで満島ひかりさんが歌われていたことで一躍有名になったことと記憶しています。
受験生の応援歌として構成されたCMは、初めてこの歌を聴く者にも共感を与えました。
そのCMはこちら→ 満島カロリーファイト!
でも、この曲自体は、20年ほど前にシングルカットされたもの。
私もオーディオにベストを入れていたので聴き直しました。

そして、問題の「怖い歌詞」ですが、
  私 本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
  ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
  私 驚いてしまって 助けもせず 叫びもしなかった
  ただ 怖くて逃げました 私の敵は 私です

ここの、
“ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い”ってところです。

確かにそこだけ見れば怖いなぁ~と思うんですが、その後の“ただ怖くて逃げました 私の敵は私です”に私は引っかかり、この歌の歌詞を全部見ることにしました。
かなり長い歌詞ですがご勘弁を。

      ファイト!   作詞:中島みゆき
 
  あたし中卒やからね 仕事を もらわれへんのや と書いた
  女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
  ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
  悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる

  私 本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
  ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
  私 驚いてしまって 助けもせず 叫びもしなかった
  ただ 怖くて逃げました 私の敵は 私です

  ファイト! 闘う君の歌を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ

  暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく
  光っているのは傷ついて はがれかけた鱗が揺れるから
  いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね
  やせこけて そんなにやせこけて 魚たちのぼってゆく

  勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの
  出場通知を抱きしめて あいつは海になりました

  ファイト! 闘う君の歌を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ

  薄情もんが 田舎の町に あと足で砂ばかける って言われてさ
  出ていくならお前の 身内も住めんようにしちゃる って言われてさ
  うっかり燃やしたことにして やっぱり燃やせんかったこの切符
  あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき

  ファイト! 闘う君の歌を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ

  あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
  ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ

  ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
  諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく

  ファイト! 闘う君の歌を
  闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を
  ふるえながらのぼってゆけ


もう、なんて言ったらいいのか分からなくなるぐらいショックを受けました。
この中に出てくる、中卒の女の子、殴られた少年、怖くて逃げた私、東京への想いを捨て切れなかった自分、男を許せない女性。
傷付いて、悔しくて、理不尽な中でも歯をくいしばって生きている人たち。
単なる応援歌としてではなく、彼らの姿を魚に例えて激励しているように思えます。

最後の“諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく”というところ。
「真面目にがんばっているんだったら、周りの事は気にせずに、いろんなしがらみを脱ぎ棄てて突き進んだらいいんだ」って言ってるみたいで好きです。


                      by 蜩
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