映画『阪急電車』
映画『阪急電車』公式サイト
以前、ブログで紹介させていただいた、有川浩さん原作の本。
阪急電車 (2008/01) 有川 浩 商品詳細を見る |
これが映画化になると聞いて、とても楽しみにしていました。
地元が舞台なので、撮影時には知り合いから、「中谷美紀さん見たよ!めっちゃきれいかった」とか、「撮影でホームが混んでた」などいろいろ情報が入ってきました。
なのに、私は撮影に一切出会えず、とても残念でした。
関西オールロケなので、映画に出てくる場面は知っているところがたくさんありました。
娘と二人で観に行ったのですが、お互いにコソコソ「あれ、○○やん!」「あそこ、知ってる!」と騒いでました。(周りの迷惑にならないようにですよ)
中でも驚いたのが、出演者の方々の関西弁が素晴らしかった事。
関西出身の方が多いので大丈夫だと思ってたのですが、そうでない方のはあまり期待してなかったんです。
でも、皆さんビックリするくらい滑らかな関西弁でとっても安心しました。
子役の芦田愛菜ちゃんも慣れた言葉だったのか全然演技している感じがしませんでした。
話は原作を読んでいたのですんなり映画に入っていけました。
あれが映像になって、セリフが役者さんから発せられると、小説を観ているような錯覚に陥ります。
少し脚色したところもありましたが、思った通りの映像で、役者さんもピッタリはまってて、文句のつけようがありませんでした。
登場人物それぞれが悩みを持っている。
日常生活の中では、なかなか悩みを聞いてくれる人もいないし、踏ん切りがつかないときもある。
ある日、偶然乗り合わせた電車で出逢った人に人生の転機を委ねることになるとは…
見ず知らずだから余計に遠慮なく話せるのかもしれません。
人の出会いは不思議なものです。
映画を観終わって帰路に着いたのですが、帰りは舞台になった阪急電車の今津線に乗って帰ります。
西宮北口で今津線に乗り換えて宝塚に向います。
さっきスクリーンに映っていた風景が現実のものとして視界に入ってくる。
各駅に着く度、ホームをまじまじと見てしまう。
「あっ、あそこがワラビの斜面だ!」と心の中でつぶやく。
終点に着き、宝塚線に乗り換える時、15分のドラマが終わったなぁと感慨深く思えました。
いつもは何も気にせずに乗ってた電車が、映画のおかげで違った世界に見えたのです。
今週の土曜日29日に全国ロードショーになります。
この映画を観た後に、よろしかったら阪急電車に乗りにきませんか?
何にもないところですが、何か素敵な出会いがあるかもしれませんよ。
by 蜩
大ファンの玉山鉄二さんが可愛かった。(*^_^*)
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